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Fablic開発者ブログ

Fablicでよく利用されるデザインの検証手段

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こんにちは!デザイナーのくれちょんです。

2016年の末に株式会社basicさんで行われたNextstage Design Niteというイベントにて、チームを動かすデザイナーというタイトルで登壇させていただきました!Fablicでのデザイナーの働き方についてをメインにご紹介させていただきましたが、時間の都合上詳しくお話ししきれなかったデザインの検証手段についてこの記事でより詳しくご紹介させていただこうと思います。

質的調査

質的調査とは、数値からは発見しにくいユーザーの性質を調査する方法の総称です。特にインタビューはデプスインタビューと呼ばれることもあり、一人のユーザーをより深く知ることができるのが特徴です。

① ユーザーインタビュー

フリルのカスタマーサポートスタッフはアプリのお知らせから募集して採用しているため、数十人の現役フリルユーザーが常に社内にいる環境があります。オフィスを歩いているだけでユーザーさんとすれ違えるので、いつでもどこでもユーザーインタビューを始めることができます。

しかし、社内のユーザーだけだと意見に偏りが発生してしまう可能性が高いのでフリルユーザーにアポイントを取って電話でインタビューをしたり、カフェなどで実際にお会いしてインタビューすることもあります。

また、デプスインタビューはユーザーを深く知れる一方で、その人個人や属するクラスタによって意見にバイアスがかかりやすいので、Fablicでは5人インタビューすれば75%程度の精度でそのクラスタの母集団の傾向が把握できる、程度に捉えながら検証や調査に活用しています。

  • わかる情報
    • ユーザーからの声
    • 機能に関する質的な調査
  • 調査例
    • ある機能開発に関する課題調査
    • UIの検証調査

② ベータアプリ配布

カスタマーサポートスタッフを含めた社内のメンバーを対象に、まだストアで公開されていないベータアプリを配布することができるので新機能のテストなどもカジュアルに行うことができます。

アプリはベータ版ですがサーバーは本番のものを利用するため実際のフリルとして利用できるのが特徴です。日常生活でフリルを利用するついでに新しい機能のテストが行え、開発環境では見つけることができなかった問題や機能の実際の感触を体験することができます。

  • わかる情報
    • 機能を使った時の実際の感触
    • 致命的なバグの発見
  • 調査例
    • UIリニューアル前の利用テスト
    • リリース前のQA

③カスタマーサポートスタッフと一緒にQAを行う

また、Fablicでは新しいバージョンのアプリをリリースする前に必ずQA(動作検証)を行っていますが、その時にカスタマーサポートスタッフの方にも参加をお願いしています。

主にアプリの動作検証を目的として行いますが、カスタマーサポート業務の一つであるユーザーへのお知らせ内容もこのタイミングで開発陣から詳しく伝えることができ、さらに細かなフィードバックや問い合わせが発生しそうなUIを事前にチェックしていただけるので本来のQA以上に価値のあるフィードバックを得ることができます。

  • わかる情報
    • カスタマーサポート目線のUI/テキストチェック

④ アプリレビューをSlackで通知する

FRILに届いたアプリのレビューを常にウォッチすることで、フリルのユーザーはフリルのどこが気に入ってくれているのか、フリルのどこに不満を感じているのかを体感ベースで知ることができます。

ちなみにFablicではAppFollowという連携APIを利用して通知しています!

  • わかる情報
    • フリルへの不満を体感ベースで知る
    • フリルへの好感を体感ベースで知る

量的調査

量的調査とは、たくさんのデータを集計してひとつのまとまりの情報にし、その母集団の傾向や大きな特徴を調査する方法の総称です。Fablicではユーザーインタビューなど質的調査と組み合わせて事実確認として活用することが多いです。

① 本番データベースを叩く

定量調査で一般的なのは、本番のデータベースを叩いて集計することです。本番のデータベースとは、ここではユーザー情報や商品の情報を保存しているサービスの基盤となるデータベースです。

ユーザー・商品・お気に入り・購入履歴・取引・決済などに関する量や時間などの情報が全て保存されているので、毎日の購入数や出品数を集計できる他、ユーザーのセグメント分けなどにもよく利用されます。

ちなみにFablicでは社内のだれでも本番データベースで分析できるよう、読込専用のデータベースが設けられたり、re:dashなどでPCの設定をしなくても調査できるよう環境が整備されていたり、社内向けにSQLの講習会が開かれたり、できるだけハードルの低い環境づくりを心がけています!

  • わかる情報
    • 商品データ
    • ユーザーデータ
    • 取引データ etc…
  • 調査例
    • 特定の日の出品数・登録者数などを調査
    • カテゴリーごとの出品数を調査

② Google BigQueryを叩く

本番データベースにデータを蓄積しているほか、サーバーが処理を行った時に書き出されるAPIログやアクセスログなどをGoogle BigQueryに保存しています。

毎日数億のレコードが記録されていて、ユーザーが行なったほぼ全ての動作(商品を閲覧する、いいねする、特定の機能を利用する等)が分析できるため、よりユーザーの行動を詳細にデータ化することができます。

データの量は膨大ですがその分調べられる自由度が高いので、時系列を遡って調査することが比較的しやすくこちらもよく利用されます。

  • わかる情報
    • APIログ
    • アクセスログ
  • 調査例
    • ある機能の利用状況を調査
    • 機能ごとのDAUを調査
    • 新機能の利用状況を調査

③ Google Analytics / Facebook Analytics / Firebase etc…

フリルには数百万以上のWebページが存在し、GoogleやYahooなどのオーガニック検索からたくさんの流入があります。こちらはおなじみのGoogle Analyticsで計測しています。

ウェブを計測する目的以外にも、アプリでオフラインに行われている動作やゲストユーザーに対する調査を行うために、Facebook Analytics、Firebaseなどの外部サービスも加えてアプリに埋め込んで計測しています。

  • わかる情報
    • オーガニック検索からの流入
    • アプリオフラインで行われているスクリーンPV数
    • ゲストユーザーを含めたアクセス解析
  • 調査例
    • どのページグループにどれくらいアクセスの上下があったか調査

④ アプリ内アンケート調査

フリルユーザーにアンケート調査をお願いすることもよくあります。全体に送ることもあれば、特定の条件に合致したユーザーのみに絞ってアンケートをお願いすることもあります。全体に送信するとだいたい1時間で2000件程度のアンケートが回収できるので、さっと定量データを得たい場合によく利用しています。

  • わかる情報
    • ユーザーのデモグラフィックデータ
  • 調査例
    • アプリに対する不満の定量データ
    • 抱える課題に関する定量データ

⑤ 調査会社を利用したアンケート調査

アプリ内でアンケートを取るとフリルへの熱量が高いユーザーに偏ってしまうようなバイアスが発生してしまうので、調査会社に依頼してフリルを知らないユーザーも含めた調査を行うこともあります。

テレビCMを行なった後の認知調査や、他社のフリマアプリと比較したい場合などできるだけフェアな定量データを求める時に利用します。

  • わかる情報
    • アプリの認知度など世間的な定量データ
    • 他社のフリマアプリとの比較データ
  • 調査例
    • テレビCMを打った後の認知度調査
    • フリマアプリに対する意識調査

以上、Fablicでよく利用されるデザインの検証手段でした!

Fablicではこのような手段をフル活用して、ユーザーと対話しながら良いプロダクトをデザインしています。まだまだお話しできることがあるので、より詳しく話を聞いてみたい方はぜひ Wantedlyから話を聞きに行きたいボタンを押してみてください

▼ 最後になりましたがこちらが去年の登壇資料です