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フィードバックを活かすために、知っておいて欲しい3つのこと(翻訳本風)

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はじめまして。エンジニアの id:unlearned です。
Fablicでは半期に一度、同僚からのフィードバックを受ける仕組みがあります。

新入社員などは初めて受ける公式のフィードバックです。
主に社内若者向けにフィードバックをどのように今後に活かしていけば良いだろうか?
そんなポエム*1を社内で公開したところ、大変好評だったため、inFablicで公開させていただけることになりました。

以下、ご参考までに。


フィードバックをもらえるっていいよね。
まず、フィードバックって響きがかっこいいじゃん。
「俺成長したいです!」みたいな感じで、俺って意識高くてかっこいい、みたいな。

だけど、フィードバックって、もらえるのは貴重だし重要なんだけど、結構あぶないらしいよ。

フィードバックで入ってくる「情報の質」によっては、君の望まない"最悪の人生"を歩むことにもなる。
そんな人生は嫌だろう?

僕も君にそんな人生を送って欲しくない。
僕は君が最高の人生(仕事)を送ることを望んでる。

だけど、何にも考えないでいると、ハマっちゃう落とし穴って結構あるんだよね。
フィードバックをちゃんと仕事に活かすのは、結構難しいことなんだよ。

さて、先にエクスキューズしておく。
ポジティブなのはいいことだ。
だけど、物事を批判的に見ないのは知的とは言えない。
この文書はフィードバック"すべて"に対して影響を受けるべきでないと書いている。

もしかしたら攻撃的に聞こえるかもしれない。
しかし、フィードバックを活かすために大事なことなので、みんなに知っておいて欲しいと思う。

簡潔に言おう。
つまりは、僕がハマった落とし穴に、みんなにはハマって欲しくないって話だ。

1. フィードバックは素晴らしい?

フィードバックは素晴らしいと、両手を挙げて喜ぶのは、ちょっと待ったほうがいい。 全ては自己責任だ。 他人は君の人生に責任を持たない。同僚であれ、上司であれ、家族*2であれ、他人は他人だ。

上記を理解した上で、どのようにフィードバックを利用するかよく考えたほうが良い。

フィードバックで得られる情報のうち、僕が正確だと思うのは、 「自分が「ある他人*3」からどのように見られていたか」 という情報だ。 「自分から見ている自分」と「他人から見ている自分」は、たいてい別人だ。

自分の声を録音して聞くと、自分が思ってる自分の声とぜんぜん違う*4、って思ったことあるだろう?あれと一緒だ。

自分の認識している自分像と、他人の目から見た自分像を一致させていくことは精神的健康*5の面においても価値がある。 ほとんどの場合、ある他人からどのように見られているかは、そのある他人においての事実だ。 だから、そこは素直に受け入れて、自分を調整しよう。

しかし、全てのフィードバックを鵜呑みにしないほうが良い。 フィードバックには必ずノイズが含まれている。

みんな真面目に、相当な時間をかけてフィードバックしてくれている。
だが、どんなに時間を使って、どんなに真剣にフィードバックを行ったところで、 それが「的を得ているか」「役にたつフィードバック」どうかは別の話だ。
各々が人生のバイアスを元に、アドバイスをしている。

例えば、いわゆるクソリプでさえ、書いてる人は本気なんだ。残念ながら的は得てないけどね。

  • 僕 「将来はCEOになりたいんですが*6、どうしたらいいでしょうか」
  • Aさん 「まずは肉を食え、そして俺のように強くなれ!*7
  • Bさん 「将来CEOになりたいなんて発言は、誰かが傷つく可能性がある。だからそんな発言はしないほうがいい。」

はぁ。。。

結局、本当に役にたつフィードバックを取捨選択するのは、これを読んでいる君自身だ。

誰かのフィードバックに従って、◯◯をしたのに、◯◯になれませんでした。 なんて最悪の未来じゃないか。

君の未来が、君のもののように、フィードバックを取捨選択するのは君自身。 ノイズを見極めて、良いフィードバックを取り込んで行こう。

人生の全ては自己責任だ。

2. 「やらないこと」をみつける

ほとんどのフィードバックは「◯◯をやったほうがいい」だ。
的を得ていた場合ですら、大抵の場合「◯◯」をやるのは難しい。

僕らは多分、英語をしゃべれたほうがいいし、可能なら中国語もしゃべれたほうがいい、 数学ができたほうがいいし、統計学を学んだほうがいい。 コンピュータ科学をわかったほうがいいし、マーケティングも理解していたほうがいいし、SEOも知ってたほうがいい。 プログラミングもできたほうがいいし、デザインも知ってたほうがいい。

はぁぁ。。。

さて、当然だが、1日は24時間で限られている。
だから、よほど仕事中遊んでいる人以外は、
「A」をする時間をつくるため(成長させるため)に、「B」する時間を削る必要がある。

にもかかわらず、ほとんどの人は、「◯◯するのは"やめた"ほうがいい」なんてアドバイスはくれない。

つまり大切なのは、君のキャリアプランに対して、

  • 効率的でない行動を削って
  • 効率的な行動を組み込んでいく

ことだ。

だから、「◯◯をやったほうがいい」というフィードバックが重要と思うなら、「◯◯をやめる」を見つける必要がある。

君の限られた時間をどのように使うかのポートフォリオをつくろう。
それにフィードバックを組み込むかどうかは君自身の責任だ。 もし、フィードバックが的を得ていて、「◯◯をやったほうがいい」なら、 君の時間の使い方ポートフォリオから、何かを省いて、何かを入れよう。
それが将来の君をつくることになる。*8

3. 自分の将来なりたい姿が曖昧なのに、フィードバックを求めてもほとんど無駄

大切なのはゴールだ。 僕は君のゴールを知らない。 行き先がわからない人に、道を教えることはできないでしょう?

そうするとこんなアドバイスしかもらえない。

  • 「もっと人には優しくしてあげたほうがいい」
  • 「柔道は精神を鍛える、強い精神は仕事には大切。柔道をやろう」
  • 「僕は楽器が演奏できるのは教養として必要だと思う。だから、音楽を勉強したほうがいい」

はぁぁぁ。。。

ゴールが示されてない時、ほとんどの場合、フィードバックは曖昧になる。 人生訓だったり、基本的な「国語力」みたいなこととか。

人生訓なんて語られてもしょうがないでしょう。 僕たちにとって大切なのは、もっと具体的に、どんな行動をすべきかだ。 人生にとって大切なものは、両親や同僚以外の友達からでも学べる*9

僕たちが学びたいのは、同じ職場で働く、同僚や先輩、上司からしか学べないことだ。
そのために、曖昧でない自分の将来のなりたい姿を示した後でフィードバックを求めよう。

最後に

ここで書いたのは、「フィードバックが不要である」ということではない。 また、フィードバックを無視しろと言いたいわけでも、人事制度に対する不満でもない。

フィードバックを得ることは重要だ。 素直に受け入れるのも重要。 だが、もらったフィードバックをどう活かすかは、各々の責任の範疇にあるってことだ。

僕たちはお互いに、有効なフィードバックを返せるように最大の努力をする。 でも、僕たちは不完全だし、各々がバイアスを持っている。

選択肢をもっているのは、あくまで自分だってことだ。

*1:Fablicにはポエムを嗜む文化がある!

*2:筆者は大学生の頃、当時のガールフレンドと「家族は他人だ」「他人じゃない」と大げんかしたことがある。自分以外は他人。敬意をもって家族と付き合おう!

*3:Aさんからみた自分と、Bさんからみた自分は別人の可能性がかなり高い。完全な客観はないという意図から「ある他人」という表現を選んだ

*4:なんでも自分で聞く自分の声は骨伝導の音も含まれてるらしい

*5:人からの評価を気にしすぎちゃう心の病に「不安型愛着障害」ってのがあるらしい

*6:筆者はCEOになりたいと思ってはいません。あくまでも一例です

*7:ガンジーは強く、大きくなろうとして、肉を食べたことがあるとか

*8:まずはだらだらTVやネットを見ている時間を減らそう

*9:人生を学ぶことはとても重要だ。両親や友達を大事にしよう!